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決済やICO・STOの動向は・・2018年ブロックチェーン・仮想通貨トレンド予測の答え合わせ

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早いもので2018年も大晦日!ということで、今回は2018年のブロックチェーン・仮想通貨のトレンド予想の答え合わせをしたいと思います。

2018年のトレンド予測は以下の通りでした。

コイナーが予想!2018年ビットコイン・仮想通貨の3大トレンド
年の瀬も押し迫った今回から3回にかけて、2018年に注目が集まるであろう仮想通貨やそのテーマを分野別に紹介します。第1回の今回は2017...

1.使いやすい通貨
2.匿名通貨
3.ICOの拡大とイーサリアム

さて、どのような結果になったでしょうか・・・

使いやすい通貨:×

使いやすい通貨、と言われてもなんのこっちゃという感じですが、以下のようなことを書いていました。

2018年はビットコインや仮想通貨の値動きだけでなく、決済など実社会での活用例が更に増えてくると思われます。

結論、通貨としての活用例はさほど盛り上がりませんでした。それどころか、利用件数は下落に転じ、決済手段としての仮想通貨については厳しい目が向けられた感じもあります。

商業取引のビットコイン(BTC)決済が2018年初から9月までに80%も大幅ダウン | CoinChoice
商業取引全般のビットコイン(BTC)による決済が、2018年に入って大幅に減少し、80%もダウンしていたことが分かりました。ビットコインの価格も4,000ドルを割るなど停滞する仮想通貨市場の現状も合わせて解説します。

なぜ厳しいのか、についてはいくつか意見がありますが、おおよそ以下に大別されます。

通貨のボラティリティが高すぎる

以下は今年1年のビットコインの値動きです。

1年で1/4くらいの値段になったわけですが、それ以外にも短期的(1日や1週間のレベル)で数10%動くことも珍しくありません。
これを決済の観点で考えると、「昨日受け取った100万円相当のBTCが明日半分になったらどうしよう」となるわけです。

ただ、このような所謂為替リスクは法定通貨でも存在します。法定通貨の場合は金融側にリスクを回避できる仕組みがありますが(為替予約やスワップなど)、仮想通貨の場合はこの辺の仕組みもまだ発展途上です。

よって現時点では、ビットコイン含め仮想通貨を一般的な決済で使うのはハードルが高い、となります。

決済の処理能力が高くない

これは通貨によりますが、一般的なクレジットカード決済等と比べてそもそも決済の処理能力が高くないこともデメリットの1つです。

Visaのシステムでは1秒間に56,000件もの処理能力があると言われています。一方、ビットコインのトランザクションは10分毎の承認です。他のプロトコルだともう少し処理能力が高いものもありますが、世界中で広く受け入れられているVisa Netほどのスペックがあるかどうかは疑問です。

Visaの決済ネットワークの中核「Visa Net」とは?
2014年12月9日8:00Visaの決済ネットワークの中核「Visa Net」とは? 信用照会や決済機能に加え、付加価値サービスも提供「Visa Net」は、世界屈指のペイメントブランドであるVisaのビジネスの中核を担う決済ネットワークだ。Visaが2014年12月4日に開催した記者説明会では、「Visa Net」...

法人(店舗)での受け入れや処理が難しい

仮に値動きや処理能力に問題がなかったとして、店舗で受け入れたビットコインや仮想通貨をどのように会計処理するのか、等の問題があります。

メタップス社が韓国で実施したICOで大量のイーサリアムを取得し、その計上をどのようにするか、が議論になったことを覚えている方もいるのではと思います。

メタップス---自社発行仮想通貨の会計処理に関する追加決定事項を発表 | 個別株 - 株探ニュース
メタップス<6172>は13日、子会社のMetaps Plus(本社:韓国ソウル)のInitial Coin Offering(ICO)に伴う会計処理について、追加決定事項を発表した。同社子会社であるMetaps Plusは2017年11月にICOを実施し・・・。

まとめ:中長期的には引き続き注目すべき内容

上記のような現況であり、今すぐに仮想通貨を決済で実用化するのはなかなかハードルが高そうです。

一方で、リップルのように実証実験を拡大しているものや、そもそもステーブルコインのように値動きが安定した通貨を発行することにより決済に役立てよう、という動きもあります。

Ripple(リップル)社の決済技術を利用した実証実験が成功したと米Amex(アメックス)社が発表! | CRYPTO TIMES
リップル社の決済技術を利用した実証実験に成功したことをAmex(American Express)のゼネラルマネージャーを務めるカルロス・カリド氏が発表しました。 スペインで開催されたWings of Change Eu …
安定した仮想通貨?ステーブルコイン(Stable Coin)とは
今回は最近仮想通貨界隈で注目を浴びているステーブルコイン(Stable Coin)について紹介します。 仮想通貨は値動きが大きいため、決済などの実用性に乏しいと言われてきました。ステーブルコイン(Stable Coin)はその課題を解決する存在として注目されています。

中長期的な目線で、決済周りは今後も注目のトレンドと言えそうです。

匿名通貨:×

匿名通貨についてはその特性上非常に注目していたのですが、少なくとも日本では取扱禁止になってしまいました・・・

https://www.businessinsider.jp/post-175099

マネーロンダリング防止という観点からも、真正面からこの辺に取り組んでいくのは少し厳しそうです。

ICOの拡大とイーサリアム:△

一言で言うと、ICOというか仮想通貨を用いた資金調達については爆発的なスピードで進化していると言えます。

ICO自体は金額・件数とも減少傾向

ICO Market Research Q3 2018 | ICORating
Q3 2018 was not as successful as Q2 and Q1 of 2018 for ICOs. Regardless of the high risks inherent in ICO investing, many fraudulent projects and an overall bea...

ICOの件数自体は、5月をピークに減少傾向にあります。各国での規制強化や、そもそものICOのイメージの悪さ等により環境は悪化していると言えそうです。

新しい取り組み:STOに注目

一方でIEOやSTOのように、ICOの特性を活かしつつより健全な形で資金調達を行えるような仕組みも整備されつつあります。特にSTOについては、シンガポールなどを中心に国家レベルでの仕組みづくりが進んでいます。

STO(セキュリティトークンオファリング)の概要、特徴や事例について
今回は前回に続き、セキュリティトークンを用いた資金調達であるSTO(セキュリティトークンオファリング)について紹介します。 世界でICOが下火になる中、複数のプロジェクトがSTOによる資金調達を目指しているとも言われています。一体どのような手法なのでしょうか。

現実的な資金調達のハードル(実質株式上場と同等かそれ以上の体制整備が必要)やKYCの担保などを考えると、まだまだ一般的に広がるまでは距離がありそうですが、引き続き2019年度も仕組みづくりや実利用例が展開していくと思われます。

まとめ

トレンド予測はやはり難しいですね・・・特にブロックチェーン界隈のようにビジネスや規制が発展途上な業界の場合、半年前正しかったことはもはや正しくない、ということが平気で起こってしまうので、逆に最新状況を逐次キャッチアップしていくことが不可欠とも言えそうです。

そんな次回は懲りもせず2019年度のトレンド予測です!

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