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安定した仮想通貨?ステーブルコイン(Stable Coin)とは

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今回は最近仮想通貨界隈で注目を浴びているステーブルコイン(Stable Coin)について紹介します。
仮想通貨は値動きが大きいため、決済などの実用性に乏しいと言われてきました。ステーブルコイン(Stable Coin)はその課題を解決する存在として注目されています。

ステーブルコイン(Stable Coin)とは

円やドルのような法定通貨や、金などの資産を裏付けにしている、あるいはその値動きに連動している仮想通貨のことを指します。stableとは「安定した」等の意味を持つ単語ですが、一般的な仮想通貨に比べ値動きが安定している、という意味でこの名前がつけられています。

ビットコインやイーサリアムのような代表的な仮想通貨であっても、その値動きは(法定通貨などに比べ)かなり荒っぽく、10%程度動くことも珍しくありません。
相場の売り買いで楽しむ分には良いかもしれませんが、実社会の決済で使う、あるいはDAppsの中で使うなど実用的なシーンではこの値動きが足かせになります。例えばある日、1BTC=1,000,000円のときに「来週0.1BTCをもらう」という約束をして、1週間後に1BTC=900,000円になっていたら?損した気しかしないですよね。

ステーブルコインはこのような値動きの粗さを、法定通貨や実社会の資産と何らかの形で連動させることにより解決しようとしています。値動きは安定している一方、ブロックチェーンの特徴はそのまま活かされるので、決済等への導入・活用はもちろんのこと、より本来ブロックチェーンや仮想通貨が目指していたような非中央集権的な世界や信用創造が実現しやすくなると言われています。

ステーブルコイン(Stable Coin)の3タイプ

ステーブルコインには大きく3タイプあると言われています。

法定通貨担保型

ドルやユーロなどの法定通貨を裏付けに発行されたステーブルコインです。
例えばドルを担保にしたステーブルコインの場合、発行体は発行されたステーブルコインと同額のドルを証券保管期間などに預けることにより、事実上価値を安定化させています。

最も発行は簡単ですが、発行に多大なコストがかかること、価値の保存を発行体とは別の特定の期間に委ねるという点で中央集権的であることがネックです。

仮想通貨担保型

ビットコインなど既存の仮想通貨を裏付けに発行されたステーブルコインです。

非中央集権的な形で完結させることができるものの、そもそも値動きの安定しない既存の仮想通貨で価値を担保するという点がネックです。

無担保型

特殊な仕組みにより、担保を持たなくとも円やドルなど他の通貨の値動きに連動させたステーブルコインです。

具体的にはシニョリッジ・シェアと呼ばれる手法を用いることが考えられています。これはスマートコントラクトを活用することにより、連動する対象の法定通貨や資産の値動きに併せて通貨の供給量を調節し、値動きを合わせるというものです。

担保はいらず、また非中央集権的な信用創造が可能ではあります。ただ市場の流通量を調節するということは、そのステーブルコインに一定の流動性や規模がなければ調節が難しくなります。また仮想通貨全体の商いが低調になっても同じく調整は難しくなります。

主なステーブルコイン(Stable Coin)一覧

法定通貨担保型の主なステーブルコイン

テザー(Tether、TUSD)

テザーはステーブルコインの中で最も有名で、かつ歴史もある通貨です。
1TUSD=1$となるように、総発行額と同額のドルを証券保管機構に預けた形で発行されています。
現時点で約30億円分もの発行額になっているため、本当にそんな額のドルが裏付けにあるのか?という声もあります。

TrueUSD

TrueUSDもテザーと同じくドルを裏付けとするステーブルコインです。こちらは発行額と同額のドルを第三者のエスクローに保管していて、運営はそれにタッチできません。より透明性が強化されたステーブルコインといえます。

DigixDAO

DigixDAOは金を裏付けにして発行されたステーブルコインです。1トークンが金1グラムと同価値になるよう設計されています。
『有事の金』などという言葉があるように、金による価値保存は古くから行われてきており、馴染みやすい通貨と言えます。

仮想通貨担保型の主なステーブルコイン

ビットシェアーズ(Bitshares)

ビットシェアーズは、ビットシェアーズ自体を担保にドルやユーロ、ビットコインなどに連動する通貨を作るプラットフォームです。
具体的にはスマートコインと呼ばれる通貨を作り出しています。bitUSD、bitGOLD等々、bitという名前がつくのが特徴です。

MakerDAO

MakerDAOはイーサリアムを担保にしたステーブルコインです。価格はドルに連動するようになっており、CDP(Collateralized Debt Position)というスマートコントラクトを用いて価格調整が行われています。例えばイーサリアムの価値が大きく減少し、ドルのそれとの乖離が大きくなった場合にはCDPを清算することにより価格のテコ入れが行われます。

無担保型の主なステーブルコイン

Basis

Basisは裏付けとなる資産を持たない代わりに、中央銀行が行うような供給量の調節を非中央集権的に行い、値動きをドルに連動させるステーブルコインです。例えばBasisの価値がドルに対し下落すると、債券発行によりBasisの流通量を少なくし1Basisの価値を向上させるようになっています。

まとめ

いかがでしたか?
日本でもMUFGコインの検討が始まっていますが、仮想通貨を実用により近づけるための有益なアプローチがステーブルコインである、とは言えそうです。

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