今回は機能のリリースについてのお知らせです。仮想通貨の時価総額ランキングTop3に入るビットコイン・イーサリアム・ビットコインキャッシュの、リアルタイムレートやチャートが確認できる機能を実装しました。この背景や目的について解説します。
この記事の目次
機能実装の背景・目的
以下の2つの観点によるものです。
1ユーザーの観点:仮想通貨の動向(定性情報)に付随して、定量情報を手早く知れると便利
今コイナーを見ている方のうち、Twitter経由の方と検索エンジン経由の方が現状半々くらいに分かれています。前者であれ後者であれ、まだメディア自体の認知は広がっていない中でコイナーにたどり着くのは、おそらく何らかビットコインや仮想通貨の情報を調べたい、知りたいというニーズがある場合に何らかの媒体で調べてたどり着く、というユースケースが多いと想定しています。
調べたい/知りたい情報そのものは、それを扱う記事があるかどうかに依存しますが、それの補足になるような定量的な情報がコイナーには皆無である、という課題感があります。
例えばビットコインの買い方について調べていてたまたまググってコイナーにたどり着き、買い方は理解した。しかし値段がパッとわからないので離脱してしまった、あるいは別のサイトまでわざわざアクセスする羽目になった、みたいなケースです。
個人的には(1ユーザーとしては)こういう無意味な遷移はなくなってほしい、というのがあります。
メディア運営者の観点:仮想通貨の、staticかつ定量的な情報導線を設けたい
現状コイナーでは最低でも2,3日に1回は記事更新を行っています。タイムリーな相場のニュースから通貨の紹介まで軸は様々ですが、共通項として『埋もれる』というのがあります。
つまり記事、特に相場のニュースや取引所機能は言わば生き物なので、古くなれば見られなくなっていきます。
メディアを運営する立場の私としては、そういう定性的なトレンド情報だけでなく、定量的かつ定点観測可能な(言わばstaticな)情報導線があることで、コイナーでの情報収集が訪問される方にとってより便利になるのでは、と考えています。
実装のポイント
情報は思い切り引き算
今回、表示する内容は以下の3つに絞りました。
・対象通貨のリアルタイムレート
・同、時価総額とランク
・同、直近1ヶ月間の推移がわかる日足のチャート
また通貨もビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュに絞っています。
おそらくコイナーを訪問する方の多くは、自分でなんでも調べて仮想通貨の情報や動向はだいたい知っている、というより、たまたま興味を持って調べてたどり着いた、という方のほうが多いと想定しています。前者であれば既存サービスの機能豊富なチャートのほうが明らかに便利かつなんでも知れますが、後者の場合「だいたいどんな感じなのか」が大づかみできることが有用であろう、という仮説に則っています。
特にスマホでのみやすさを重視
基本、上記の情報は通貨ごとにスマホの画面に収まるサイズに調整しました。一度にまとめて見られるようにすることで、先述の「大づかみ」に資するのではと思っています。
インテグレーションをうまく使う
メンテナンスの観点で、外部の読み込みやAPI経由の情報を活用しています。リアルタイムレートや時価総額はcoinmarketcap.comのブログパーツを使っています。1ヶ月チャートはgoogleスプレッドシートに、cryptofinanceという仮想通貨情報をAPIで叩きに行くアドインを導入して作りました。
どちらも基本はリアルタイムに連携されるので、情報の質を落とすことなくメンテナンスコストの大きくかからない機能にすることができました。
まとめ
これまでやってきた記事更新とはまた異なる、第二の情報の軸を加えることができました。
今後も定性的な情報と定量的なデータ、両方のバランスで訪問された方が楽しめるようなメディアづくりをやっていきたいと思います。