今回は2018年2月10日現在の、最新のビットコイン・仮想通貨取引所の取引量ランキングを紹介します。
この1週間は世界中でビットコインや仮想通貨に対する逆風が強まったこと、金融マーケット自体の後退により大きく価格変動が起こりました。今後のビットコインや仮想通貨をとりまく情勢はどのようになるのでしょうか。
ビットコイン・仮想通貨取引所ランキング(2018/2/10現在の24時間取引量、coinmarketcap.com調べ)
第1位 Upbit(韓国) 3,345.2億円(-)
第2位 OKEx(中国) 2,041.4億円(↑1)
第3位 Bithumb(韓国) 1,947.7億円(↑1)
第4位 BitMEX(香港) 1,798.8億円(↑1)
第5位 Binance(中国) 1,770.9億円(↓3)
第6位 Bitfinex(香港) 1,510.8億円(-)
第7位 Huobi(中国) 1,404.4億円(-)
第8位 GDAX(アメリカ) 673.5億円(-)
第9位 Kraken(アメリカ) 596.5億円(↑1)
第10位 Bittrex(アメリカ) 595.4億円(↓1)
今週のトピック
ビットコインの乱高下
今週も先週に引き続き、ビットコインの価格が大きく乱高下しました。
週頭の1BTC=$9,000 台から、火曜日には一気に$6,000台まで下落しました。その後は値を戻し直近は$9,000近辺で取引されています。
要因としてはロイズやJPモルガン・チェースを始めとする海外大手銀行の、クレジットカードを使ったビットコインの購入規制や中国・インドでの規制強化のニュースなどにより、売りが加速したものと思われます。
また直接の影響とは言えませんが、今週はアメリカの金利上昇への警戒によりNYダウなどの株価指数も乱高下した1週間でした。このような警戒ムードがビットコイン取引に影響を与えたとも推定されます。
日本の動き ~仮想通貨取引所への立入検査~
コインチェックショックの影響が続く日本ですが、今週は金融庁による仮想通貨取引所への立入検査が始まりました。金曜日に、ザイフを運営するテックビューロとGMOコインに立入検査が入ったことが報じられています。
個人的には、中長期的に見て規制の強化は(仮想通貨市場の拡大にとっては)ポジティブといえると思います。
コインチェックの件で報じられたとおり、既に仮想通貨市場のインパクトは何百億レベルになってきており、ユーザーも加速度的に増えています。今後決済などへの展開により、より通貨としての機能が重視されていくならば、その信頼性を担保するための動きはあって当然です。
短期的には混乱が続くかもしれませんが、仮想通貨やブロックチェーン自体の可能性が毀損されたわけではありません。